2022年全日本ラリー選手権第4戦 丹後ラリー2022!

オートグラスがスポンサーをしている新井選手から丹後ラリーの報告が届きました!

・開催日程 2022年 5月20~22日

・開催地 京都府丹後市周辺

・主催者 オートスポーツクラブ シンフォニー、JMRC近畿

・路面 ターマック

・エントリー 全日本クラス53台 内 JN1 13台

・走行距離 総距離 291.03km スペシャルステージ 108.08km  
ロードセクション 182.99km

・天候 20 日、21 日、22 日晴れ

・気温 15 度から 26 度程度 ・リザルト JN1クラス 7 位(新井敏弘)

丹後半島ラリーが 今年はステージには観客を入れての開催となった。 ただ サービスパークやスタートのセレモニーには観客を入れてなかったので 少し寂しさはあった。

天候は例年と同じ開催時期のため 安定していた。

今回は 車両のセッティングを久万高原よりも旋回性を重視したものとした。

毎年 ここ丹後はタイヤと路面との相性がよくなくグリップ不足に悩まされて いる。

そのため今回はあえてフロントグリップが最大限使えるようにセッティングを 変更した。

土曜日の朝 9 時に丹後市役所前をスタートした。

ラリー自体は凄くコンパクトで丹後半島縦断林道が30kmほどあるのだが それを 3 箇所に区切って 1 日目 北から南に2周回り 2日目は今度 逆に南 から北へ2周回るルートとなっている。

コース自体は変化に富んでいて速い所、遅い所、広い所と走っていても楽しいコ ースだ。ただ全体的にはスピードレンジがあまり速くなく3速、4速が主体のた め70km/h から120km/hがメインの感じだった。

しかし ここ3年はほとんど同じルートでの使用のためコースも熟知してきて おりラリーの醍醐味は薄れてきている感じは否めなかった。

まず SS1が2車線でかなりの登り。ここではヤリス勢が速く R5のスコ ダよりも速いタイムが記録された。

登りなのでWRXでも大丈夫かと思われたが 結果はやはり重量が効いてい る のか6番手タイムで鎌田選手も7番手タイムと最初から下位に沈んだ 。

SS2、SS3は平坦な部類のステージだが ここでも思うようにタイムが出 ない。 特にSS3の中盤からは曲がらなくなってきた。

ゴールしてみるとフロントタイヤの内側のゴムが無くなりカーカスが出ている 状態になっていた。 これでは タイムが出るはずもない。

次のループでは サスペンションの変更を少し行いレスポンスを重視した。 ここでも劇的な変化は無く初日を7番手で終了した。

タイムを比較すると 少しずつ離されてしまう。

特に 下り 登り関係なくその傾向はある。 昨年と同じ場所でのタイム比較とデーターの比較を行ったのだが それでも 悪い所で同じタイムで速いところは結構速くなっているのだがそれでも順位は 下がっているので 周りの車の進化が激しいのかもしれない。

1日目が終わり2日目に対してどのような戦略で行くのがいいのか? 検証を行った。 まず車高を大きく触り回頭性を上げる。

特にリヤの踏ん張りを落とさないよう に考えて行った。 それに伴い サスペンションも少し硬めにセットし直した 。

2日目の2ループ目はもっと大きく振ってみた。

これによりかなりハンドリングは良くなって旋回スピードは上がった様に感じ るのだが タイムも少しの向上しか確認ができなかった。

そして1日目と同じようにフロントタイヤのイン側が大きく磨耗していた。 フロントのキャンバーを変更しイン側の負担を減らしたのも関わらず 同じよ うな現象となった。

ハンドリングや コーナーで立ち上がりでの車の動きを考えると どうもフロ ントタイヤがハンドル切っている方向に向かっていないような気がする。

SS中でもかなり気を使いながら走ってみたのだが はやり空転しているよう に感じた。

これで今回の変磨耗とタイムが出ない謎が理解できたように思う。

旋回性を高めるために フロントの抵抗を減らしたのが逆に フロントのトラ クションを立ち上がりで下げていたように思う。

この辺りはかなり微妙なところなので 難しいのだが フロントが空転してい てはAWDの良さは生かせない 。

結果は7位となってしまった。タイヤと路面が合わないのは確かなのだが そ れにしてもフロントの空転がかなりのマイナスではあったと思う 。

今回の教訓を生かし 次戦の地元モントレーでは必ずポデイウムでフィニッシ ュ出来るように 今から準備してテストを行いたいと思います。

出来るだけのことは行い SUBARUのファンやスポンサーの方々に笑顔を お届けできるように一生懸命がんばりますのでよろしくお願いします。

                    アライモータースポーツ 新井敏宏

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今回はフロントの空転という不運でしたが、これからも頑張ってください!

応援しています!!

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