スポンサー契約をしている新井敏弘選手から報告レポートを頂きました!
全日本ラリー選手権 第2戦
第1戦は昨年の台風の影響でキャンセルとなりました。
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開催日程: 2020年 3月13日~15日
開催地 :新城市周辺
主催者 :モンテカルロオートスポーツクラブ JMRC中部
路面 :ターマック
エントリー:全日本クラス56台 内 JN1 7台
走行距離:総距離311.42km スペシャルステージ87.24km
ロードセクション224.18km
天候 :13日は快晴。ただし14日は朝から雨のため15日朝はWET部あり。
気温 :-2度から15度前後
リザルト :JN1クラス 2位(新井敏弘) 3位(新井大輝)
今年は第1戦が昨年の台風の影響でキャンセルとなり、今回がシリーズ初戦となった。
ここ新城ラリーは例年かなりのお客様が来場される。毎年増えていて昨年は5万人来場者があった。
これほどまで大きく成長した背景にはすぐ近くにTOYOTA自動車がありまたサプライヤーも多いことから車に対して興味のある人が多いことも上げられる。
また子供連れも多いことからとても楽しいイベントとして盛り上がってきていた。
しかし 今年はコロナウイルスの影響でオーガナイザーから無観客との指示が出てしまい公園内のSSやギャラリーステージなど観戦もすべてキャンセルされることとなってしまった。
ラリーのコース変更も行われ その他のラリー中のイベントも自粛されたためセレモニアルスタートやセレモニアルフィニッシュも簡易的なものに変更された。
金曜日は晴れて気温も上がり天候はよかったのだが コースは昨年の台風の影響で泥が至る所に蓄積されてとても難しい状況になっていた。
また 今回新しいコースも増えたのだが やはり細くて低速コーナーが続く典型的な中部の道だった。
土曜日は朝から雨の天気となりコースは完全なウェット状態。
そして雨脚も強くなり 普段使用している08Bというドライタイヤで行けるような状態ではなくなっていた。
最初から052というオールラウンドタイプのタイヤでスタートした。
大輝も同じタイヤをチョイスした。
SS1では新しい舗装のため雨で埃と油分が浮き出しかなり滑り易い状況だった。
スタートして直ぐは まったく曲がらず。そして2Kmほど過ぎて今度はリヤが常に滑っているような状態で氷の上を走っているかの様だった。
ここで2番時計となったのがトップの奴田原選手に6秒ほど負けてしまった。
大輝は3番時計となりトップから8.6秒差の3番手となった。
続くSS2でも順位のままだ。差も少しずつ開いてきている。
そして SS3はこのラリー唯一の高速セクションがあるコースなのだが ここでも
同じ順位で終了となってしまった。
午前中のセクションを終えてトップの奴田原選手と10.6秒差、大輝はその9.7秒差と少し差が開いてきてしまった。
そしてSS4はSS1の下位クラスで車両火災が起き消防車など3.4台ほど入ったためキャンセルとなってしまった。
SS5は雨も少し小降りになりタイヤの空気圧も適正なところに調整できたためベストタイムを取ることができた。
大輝はここも3番手タイムだったが2番手タイムの奴田原選手とは切迫すたタイムを出してきた。
そしてSS6は先ほどのSS3の高速ステージ。
またここでかなりの霧が発生して視界が20mないような状態だった。この状態でも160km/h以上の速度で走らなければならずかなり危険な状況だった。
しかしここでかなりの霧が発生して視界が20mないような状態だった。この状態でも160km/h以上の速度で走らなければならずかなり危険な状況だった。
しかしここでひろきがスーパーベストタイムを記録した。
2番手の私のタイムよりも3.5秒早く また奴田原選手のタイムよりも7.8秒も速いタイムを記録した。
やはり霧の状況では若い選手の視力には勝てないような気がする。
1日目を終わり奴田原選手がトップ、そして2,3位にSUBARU TEAMARAIが占める形となった。
2日目朝から晴天に恵まれたのだが山の中の道は日陰も多い事から乾くはずもなく難しいタイヤ選択になった。
実は1日目の午後のセッションで石がタイヤに刺さりスローパンクしてしまった。
そのため2日目に使用予定だったDRYタイヤ1本しか使えず、かなり使い方を制限されることとなっていた。
まず、最初のループは4本ともWET用のタイヤを履いた。そしてスペアにドライタイヤを1本積んでスタートした。
大輝も同じ仕様でスタートしたが、ドライタイヤを2本積み1日目のSS3と同じ高速セクションのコースだけフロントをドライタイヤに履き替える作戦に出た。
トップの奴田原選手4.6秒差、そして私9.6秒差でひろきの順でスタートした。
ずこの日一番難しい日陰WET、日向DRYのSS7を走りまたもや奴田原選手がベストタイム。1.3秒差で大輝、5.1秒差で私の順位。
走っている最中は本当に危なすぎて・・・
こんな速度で走っていたらかなり負けてしまうのではないか?とか
少しアクセルを踏めばすぐに滑って崖下にコースアウトしてしまう?とか
常に葛藤の中で16kmを集中力100%で走った。
それでもトータルの差で各自が10秒弱の差で各自が10秒弱の差で1,2,3位が並んでいる状態。
その後の4番手は1分半ほど離れているので上位3位でのバトルとなっていた。
次のSSはまたも高速ステージ。ここは全車フロントにドライタイヤを装備する。
私は1本しかないので左前だけドライタイヤ、他の3本はウェットタイヤというちぐはぐな状態。
また奴田原選手がトップ、2番手大輝で2.9秒差、私は3.8秒差で走りまたトータルで差を広げられてしまった。
そして午後のリピートセクション。
先ほどドライ、ウェットと交互に出てきていたところが、3割ほどドライ部分が増えた感じとの情報をもとにサスペンションを硬めにセットした。対する大輝は上を捉えるべく完全なドライなセットに変更してタイヤもフロント2本をドライ用に変更した。
私は左フロントだけドライで他はウェットという先ほどと同じ仕様でスタートした。
走り出すと1本目より明らかに乾いている。しかしどこが乾いているかは走ってみないとわからない。
そんな中、集中力を切らさないようにアタックした。
ここでは 奴田原選手がトップ1.5秒差で私、その2秒後に大輝という展開になった。
しかし、大輝は16kmのSS中の8km付近でサスペンションが壊れてしまい右コーナーが不安定な状態でもこのタイムがあがってきた。
もし壊れてなかったら凄いタイムを記録していたと思う。
そして最後SSは2番時計、ひろきはサスペンションが壊れたためマージンを取りながらゆっくり走りゴールまで車を運んだ。
車両の違いもあるのだが、奴田原選手の車両は特にターマックでのセッティングが決まっていて昨年からターマックラリーの勝率は群を抜いたものがある。
次の唐津は勝田選手が抜群に強い。
この両方勝つために次の唐津まで1か月のインターバルがあるためチーム1丸となって頑張りたいと思っております。
今後ともよろしくお願い致します。
アライモータースポーツ 新井敏弘
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