秋は、暑くも寒くもなく気温がちょうど良いので、洗車にはいい季節だ。
春に比べても花粉や黄砂などの飛散物も少なく、日差しも強すぎないので最適といえる。
ただ秋ならではの注意点も。
秋といえば、『落ち葉』だ。
また、夏場に付いた虫なども放置すれば塗装を痛めてしまうので今のうちにケアしておこう。
落ち葉を長時間放置してしまうと、ボディの染みになったり、色素がうつってしまう事もある。
フロントウィンドウ下、フロントグリルやエンジンルーム周り、トランクの中等に溜まることも。
擦れてキズを付けたり、流水経路に落ち葉が詰まって泥が溜まるなどしてボディが汚れやすくなり、
水アカやイオンデポジット、泥や砂による洗車キズなどのリスクが増える原因にも。
対処法としては、車に落ち葉等が着いたら放置しないで早目に取り除こう。
フロントグリルやエンジンルームは、エンジンが冷えた状態で掃除を。
落ち葉に樹液が付いている可能性もあり、これはさらに厄介だ。
落ち葉でなくても、たまたま車を止めたスペースで樹液が付いてしまうことも少なくない。
風などの影響からか、樹木から10m以上の距離でも樹液が飛散するケースも。
塗装への侵食スピードはゆっくりだが、樹液が硬化すると天然の樹脂となり水には溶けないため、
通常の洗車では除去できず、塗装表面の変色や、むりやり剥がそうとすれば塗装面が剥離する恐れもある。
もし、樹液が塗装面に付着してしまったら、80℃程度のお湯をかけると軟化し除去しやすくなる。
その他ネンドクリーナー施工後の脱脂剤(樹脂を分解できる性質を持つ石油系溶剤)なども効果的だろう。
高速道路や山間部などを走行すると、虫の死がいがバンパーやボンネット、フロントウィンドウなどにこびりついて、洗車では落ちない場合がある。
虫の死骸は、シュウ酸カルシウム、タンパク質、多糖酸、蟻酸などの働きで、酸性クレーター(虫の種類や季節などによってはアルカリ性クレーター)、塗装クラックを引き起こす。
放置すれば、塗装自体を浸食、変色させシミになってしまう。
これは研磨してもなかなか取れない。
1番の対処方法は、『直ぐに洗い流す』こと。
「虫取りスプレー」なども市販されているから活用しよう。
大き目の虫が付着してしまった場合は、弱アルカリ性の「ウェットタオル」で、その個所だけ拭き取る。
虫などを好んで食べる鳥のフンにも同様に注意が必要。
例えコーティングやワックスをかけていても、鳥のフンを長期間塗装面に付着した状態にしておくと、酸性クレーター(またはアルカリ性クレーター)や、
塗装クラックなどの原因となり、塗装を傷める危険性がある。
夏の炎天下やボンネットなどボディが熱くなっている状態だと、塗装の侵食が早まる危険性も考えられる。
※季節や虫の種類で、酸性だったりアルカリ性だったり様々あると言われている。
落ち葉や虫汚れに限らず、車のボディの敵はたくさんありすぎてキリがない。
頻繁に洗車したり、対策を取るのも大変なので、事前に保護してあげることはとっても重要。
コーティングやワックス剤を施工しておくことで汚れが付着しても取れやすくなり、
塗装へ直接のダメージを防いだり、軽減してくれる。
とにもかくにも、何か付着していたら、すぐに原因となるものを取り除き、必要であれば洗車をしよう!
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